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ミヨーのこと

ダリウス・ミヨー(1892~1974)随想

11日のコンサートでミヨーのソナタがヴィオラにより演奏されました。
ミヨー作曲でよく聴く曲は、ピアノ連弾曲のスカラムーシュくらいでしょうか。
その他の曲は殆ど演奏されませんし、従って、聴く機会もごくまれでした。
今回ヴィオラで演奏されたソナタは未知の曲です。

調べました。ミヨーは2曲のヴィオ・ラソナタを残していました。
しかしながら、今回の演奏されたソナタがどちらなのか。四楽章で構成されているのは第一番なので、今回の曲は第一番なのでしょうか。

びっくりしました。ミヨーの残した曲の膨大さにです。
有る資料で調べたところ主要作品として、歌劇13曲、バレエ音楽17曲、付帯音楽11曲、映画音楽6曲、室内交響曲6曲交響曲12曲、管弦楽曲11曲、協奏曲31曲、室内楽曲63曲、連弾曲4曲、ピアノ曲14曲、合唱曲6曲、カンタータ4曲、歌曲10曲、しめて145曲となりました。
と思いきや、よくよく調べると以上の曲数をはるかに凌駕するさらに膨大な曲数であることが判りました。数え間違いでなければ963曲。まさに大作曲家ミヨーです。

タンゴやジャズに影響を受けた人で、映画音楽やテレビ音楽はおそらく相当ジャズっぽい
リズムのハッキリした曲を書いているのではないでしょうか?

今回演奏されたソナタは四楽章構成ですが、殆ど詳細な資料に乏しく、詳しくはお伝えできません。
その中で特に印象深かったのは、三楽章のアダージョ?でした。
やさしく包み込み包容力のある曲想は、ヴィオラの柔らかな音色が誠によくマッチして、人々を深く優しさに導くのでした。

今回はスカラムーシュだけと思われているミヨーの未知な力に目ざめさせてくれました。

我が国では採算に合わないものは録音も発売もしませんが、さすがヨーロッパ、かなりの録音が残されているようです。
機会が有れば他の曲も聴きたい衝動に駆られている今日この頃です。

by tomiot3 | 2009-02-14 21:00 | コンサート | Trackback | Comments(0)