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未知へのいざない


ベネズエラのユース・オーケストラ


シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ
ベネズエラのオーケストラを聴くなんて初めて。
しかも若者達100名以上の大編成オーケストラである。
顔ぶれはいわゆる有色で、白人は居ないのでこの様な
大編成になると、何か独特の雰囲気だ。

指揮者もベネズエラ出身のグスターボ・ドゥメダル、
今世界が注目しているという。

25歳で第一回グスタフ・マーラー指揮者コンクールに優勝。
世界中のオケで振っているという。
全く知らなかった。

NHK-BShiで昨夜放送された。
すべて初めての見聞である。
東京芸術劇場は超満員、ステージ真横のバルコニーまで
人で埋まっている。

ドビュッシー/ダフニスとクローエ第2番
チャイコフスキー/交響曲第5番

殊に前半の曲は、
印象的な曲なのでそれほど会場は熱を帯びることはない。
だが演奏の質は相当に高い。
地球の裏のベネズエラの音楽教育は、我々の知らない世界。
知らない世界からとんでもないハイレベルが育っていたと言う印象。
チャイコが終わるやいなや、会場はブラボーの嵐。
こんなに自由奔放、明るい第5は聴いたことがない。
若い団員も躍動しながら演奏しているようだ。

アンコールがすごかった。
バーンスタイン/ウエストサイド・ストーリーからマンボ
ヒナステラ/エスタジアンから終曲の踊り

さすがリズム感は格別、乗りに乗りまくる演奏に
会場もすっかり虜の一体感。

ああ東京はいいな!近くだったら。
せめて放送で知ることに感謝。

続いての放映。
指揮者ドゥメダルは昨年6月のベルリン・フィルの
野外演奏会に抜擢される。
「ワルトビューネ・コンサート」に初登場。
南米作品を思いっきり。
くつろいだベルリン郊外の森は格別の夜となったようだった。

この野外コンサートはベルリン名物で世界の名だたる指揮者が登場する。
もちろん小澤征爾もである。

ドゥダメルは
ベルリンPO、ウィーンPOはじめ多くの有名オケを既に振っているようだ。
グラもフォンでも数枚CDがリリースされている。
ベートーヴェンの第5と第7を聴いてみたくなった。

過去の範疇にない天才かも知れない。

by tomiot3 | 2009-02-21 21:00 | 音楽よもやま | Trackback(3) | Comments(0)

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