白鳥
霜の朝 ぴーんと張りつめた空気
朝日に照る大山がすごく近くに見える
ウグイスの初啼きだ ホーケキョケキョ
ふと見上げると 林間に白鳥の群れ
二十数羽がv字隊形で北帰行だ
少し灰色に見えた
若い仲間がいるんだろう
くわっ くわっ 通信しながら
あっという間に真北に消えた
カメラを向ける間がなかった
遙かまで見渡せる砂丘に急いだ
でも間に合わなかった
もう遙かかなたへ飛んで行ってしまった
懸命に羽ばたいていた白鳥たち
いしい人との別れ際のように
一抹の寂寥に支配された
すてきな朝だった
砂丘から望む大山
白鳥の去った彼方
by tomiot3 | 2009-03-05 18:24 | 自然・環境・緑・災害 | Trackback | Comments(0)